赤と黒の格子縞

赤と黒」読了。主人公はなんという中二病か…!とずっと思ってたんだけど、またヒロインその二のツンデレっぷり。最後はヒロインその一に戻っていくのだけど、まるで恋愛シミュレーションゲームをみているかのようだった。でも読書がゲームと違うのはひたすら「読む」という受動性のみ、「する」という能動性、自分に都合良く結果を動かす事が出来ないから、ジュリアンソレルが二人の女性を思い切って棄てて修道士になるなんて選択は無いわけだ。

ああだから、結果に満足出来ない腐った青少年たちは二次創作に全速力で走っていくのかなあ。当時はそういう行動はあったのだろうか。当時当時ね、ちょうどこの時期前後に映画「マリーアントワネット」を観たり、個人的に「三銃士」の人形劇について調べてしまったり、アメリカ以外のヨーロッパづいていたかも。

おお、そういえば私の少女期の世界はフランスで主に構成されていたことを思い出した。フランス大陸。住人はベルバラで。アメリカはキャンディキャンディでちょっと描写されていただけだったし。コクリコ坂は読んだ事無かった。地味だったんだろうな、子供は派手なお菓子が大好きですからな。きなこ棒の美味しさは大人になってから知りました。

イアン・マキューアン「贖罪」を読んでる。