お父さん登り

今日は近所に住むEさんのお宅におよばれ。急坂を下った雑貨店にて待ち合わせだったのだが、例によって転げるように下った。エントランスを出て間もなく、おそらく上の神社から降りて来たらしき初老男性が私の起こした風に振り返って「おお…すごいのお…若いのお…」と嘆息する声もドップラー現象のように上方に儚く消える。イヤ私うち出たばっかですから。

Eさんのお宅は閑静な一軒家で、三歳の男の子と一歳の女の子がいる。どっちも可愛い。カワイ子ぶらなくても全ての動作が可愛いんだね…。お兄ちゃんは最初こそシャイだったが、だんだん慣れてくるとお父さんの椅子に座っている私によじのぼってくるのだった。「ぼのぼの」のお父さんのぼり。易き山よ。また、庭に出たときに自分が苦労して縄跳びのロープを張ったのを指して「みててね、みててね、」と嘆願する。さて何をするかというと地上十センチかそこらの高さのロープをものすごく集中してまたぐイヤ本人的にはとび越える。「フゥー」とか言う。易き山よ、易き達成感の喜びで汗をかいている、至福の年代。積めよ成功体験!