自分中心主義

ひとつ気になるとなかなかそこから離れられない。顔の劣化が気になり始めると今度は身体だ。弟に「姉さん勢いが無くなったなあ」と風呂上がりに無邪気に言われたのは三十代になるかならないかの頃だったと思うが、ま、そんなこんなでまたダマーに「胸が下垂している」ことを訴えてしまった。ダマーはうんざりした様子で(そりゃそうだろうが)「あのさあ、僕がハゲてきたって毎日グチグチこぼしたらどう思う?」と答えたので心が痛くなり、後悔すること山のごとし。ともかくもう止めなくてはこの態度、と思った。

弟は寡黙な方だが、印象に残る言葉を言う。滅多に会わないが、わたしに似て散文的。血のつながりが有るから伝わり方が密接だ。ほかには「姉さん茶色くなったなあ」など。どうせいちゅーねん、という意味で正しく受け取っている。