江戸の仇を長崎は今日も雨だろうか

実家の母と電話で話す。甥っ子は両方Kで始まる名前なので、弟をKゆとする。Kゆは兄に比べてきかん気であると聞いている。身体の小さい割に剛胆なところがある。昨年久しぶりに会ったが、抱っこさせろと言ったら臆せずお父さんのぼり(出典:ぼのぼの)をして来たところからもそれは窺える。これを母は勝ち気といい、義妹は根性があるという。

一年一組で一番小さい。即ち全校で一番小さい。一見人生のスタートからハンデがあるようにみえる。これが覆る瞬間がある。全校集会。「一年一組の○○Kゆ君のところに集合!」とアナウンスされると、「はい!」と手を挙げ大声でいらえる。全校生徒が彼を目指して集結する。彼が基点になるのだ。

へ〜輝いてるね!と言ったら母は、そのとき義妹に、私が同じく一年一組で一番小さかったおりに、その役割を上手く果たせず二番目の子と順番を取り替えられた話をしたと嬉しそうに語った。あったなそんなこと…っていうか、身内の恥を晒さないでよ!と一瞬激昂したが、相手も身内なのだった(笑)ダメ伯母の屍を踏み、ますます輝けKゆ!