キリコ

街の神秘と憂鬱

昨日の午後はダマーと近所を徘徊して過ごした。ちょっと足でも動かしていないと…という精神状態だったのでドナドナと彼の後をついていったが、上半身は霧の中に居るようだった。ここに住んで七年目だけど、実は近所の地理をまるでわかってない。

丘の上にコンクリが敷き詰められていて、廃墟のような部分もあり、駐車場や建設中のお家もあり、夕暮れも近づいた、乾燥した冬の空気が辺りを覆い、ツインテールの女の子が縄跳びしながら走り回り、私たちの様子を不審者をチェックするかのように窺っている…

さながらキリコのようでしたよ。「街の神秘と憂鬱」