ハイアンドロー!

ISCAミニコン大阪大会という似顔絵の世界大会がこの七月に大阪で行われる。ウェブ・チャリティ似顔絵プロジェクトのメンバーも主催者であり参加もしている。
http://iscajapan.blogspot.com/

私はお手伝いだけしたいと申し出ている。なぜ参加しないか。ひとつには、自分がこの業界の百戦錬磨と競えるほどの技術はないという自覚。もうひとつには、これほどお世話になっていながら、プロジェクトを始めたりとこれほど浸かっていながら、未だこの業界を忌避しているからだ。

私は似顔絵師ではない。

忌避とはずいぶんお高くとまってることだ。喜んでもらうために描いてるわけじゃない、描きたいから描いている、喜んでもらえると嬉しいのとは全く別だ。それはダブスタだろうか?お金をもらって描く、それはダブスタだろうか?天職だねと言われると少し苦いのは?美人に描いてしまうのはお世辞で虚飾なのか?美人が好きだから?みんな綺麗だと思ってるんじゃないの?ほんとにいい笑顔ばかりなんだよ、ウソじゃない。じゃあなぜ、

矛盾の中で描いている、それは酒場のピアノ弾き。いつでも辞められると思ってる。上野で描くひとをずっとルーザーだと言っていた。それは過去形ではなく、現在完了形。ひとつの見方でしかないと了解しながらも、身に付いた偏見を引っぱがすのは骨の折れること。ハイでもローでもアートだよと言いたいんだけど、なんせ自分に説得力がない。ゲージを上げ下げしてるのは自分自身なんだと、いつまでも悟ることができない。