シブガニ

そういえば昨日ダマー誕生日ディナーをした。フレンチ。フルコース。シャンパンとワイン。若くてきりっと清潔な女性シェフが丁寧に皿の説明をしてくれるのが嬉しい。満員なので忙しそう。どのテーブルにも説明しているようだ…さて当社比較随分張り込んだくらくらするようなディナーが進み、デザートに。二人とも違う。私のは薄いパイのミルフィーユみたいなのに、りんごのコンポートやらクリームが挟まっている、アイスクリーム添え。ダマーのは同じくアイスクリームに、周りに茶色のゴロゴロしたものがクリームにまみれている。(ところで私は「まみれる」という言葉が好きみたい…)

ゴロゴロしたものは芋のような、落ち着いた甘さとほっくり感。「これは…のシブガニです」とシェフが言った。…は聞き取れなかったが、シブガニという言葉も正確に聞き取れたとは思えない。蟹?確かに蟹も出たけど、最近のフレンチはデザートにも蟹を?渋柿?渋柿も煮たら甘くなるとは思うけど…シブースト?あれはフルーツが挟まってるヤツだよね、いや、ストじゃなくガニだったよ。後ろのテーブルにもシブガニって言ってたよ、とダマーもいう。

今朝、「渋皮煮」という言葉がゆっくり立ちのぼって来た。栗の。