yeah!

もちろん、この心地よさもある一定の距離を保っているおかげ。友人ではない。このまま仕事上の付き合いにしたいと思っている、少なくとも彼女が存命中は。

「顔を描いてもらっても、飾らない。みんな押し入れとかになおしちゃう。ある一定の年齢を越えると、お客さんは皆、「これ遺影にするわ。」と笑顔で言うでしょ。子供や若い家族はまだいい。でももう、私は衰えこそすれ成長する事は無い、と似顔絵を見るたびに感じさせられる。出勤する前に鏡で自分を見て大丈夫と思っても、夕方疲れ切った顔を見ると、これは誰?と思うのよ。」

サンバイザーを顔を覆うほど深く被る中高年女性を、今更ムダじゃんと嘲笑っていたのはついこないだまでのこと。私はまだ若いと思っていたときの。

毎朝生まれて、夜死ぬ。遺影上等、描いてあげましょう、活き活きと。棺桶のふたを押し開けてくるように。