誰にでも描ける。

絵が描けていいね、羨ましい。という人は、「人に見せても恥ずかしくないくらい上手くなってからじゃないと」と自分を縛っている。私だって思ったようには描けない。期待と他者からの評価は一致しないし、意図もよう伝わらんし、言葉で説明したってアホの子のようだし。「なーんだこんなもんか」とバカにされるリスクを承知でみせてるわけですよ。勝負ですよ。つまり安易に羨ましいというのは自分の未熟さを晒す度胸がないってこった!と大人げなく思っておりますよ。

甥っ子が絵が好きなんだけど、私は彼に一目置いているので毎年彼に気合いの入った干支をハガキいっぱいに描いた年賀状を送る。彼はそれをムッとしながら模写していると義妹が言っていた。受けて立っているのだな、今のところ。

お客さんは「あなたの描くのをみていると、私でも描けそうな気がする」と言ったりする。そういわれるのが一番嬉しい。皆でドンキホーテのように突撃しよう。干支は猛々しく描くのを信条にしているので、今年は描きやすかったけど来年はどうかなあ。