クロマグロちゃんは今

昨日は雨だったが、南禅寺へ女三人で日帰りスケッチ第二回。この二人は大変絵が上手くて描くのを見ているだけで勉強になる。さてお昼を近くで摂ろうかと思い、湯豆腐いいね、と話しながらお土産屋さん隣接のレストランをチェック。お品書き、無いなあ…。と、店のお姉さんがすっとんできて、入り口のきちっとしたスーツ氏に「こちらお召し上がりのお客様です〜」と連れて行かれたので焦って「ま、まだ決めていません!」と言ってしまう。スーツ氏は丁寧にメニューを見せてくれたが、一番安い定食で三千円、そうめんが千円だったので無理と思って顔を見合わせ謝ってお店を出る。その後、近くに住んでる後輩ちゃんのお勧めのお店でゴボウ天うどんを食べる。美味しかった。…もしあのまま連れて行かれてたら素敵なお座敷に濡れた裾を気にしながらあがり、なんとなく負けた気分で高いお昼を食べ、その後テンション下がったままで一日を過ごしたと思うわ。たぶん。

というわけで行ったり来たりで結構歩いた。動物園脇を通ったときに先輩が「シマウマがちょっと見えた」というのでここぞとばかり「白と黒のどちらの割合が高いか?」と振ってみたが、やんわりとスルーされた。後輩ちゃんが茶色のシマウマが、と言ったら「亜種」と先輩が応えたのが印象に残った。その言葉にふと高崎山の猿園の赤ちゃんが「クロマグロ」と名付けられたのを思い出したが、賢明にも黙っている事に成功した。しかしその後、境内で先輩がなめくじを見つけた際に「かたつむりは可愛いのに、なめくじが気持ち悪いのは、カラの有無でしょうか?」とつい振ってしまい、またやんわりとスルーされた。仕方なく「なめくじは中身が複雑なのが見えすぎるのが気持ち悪さの原因ではないか」と自己完結した。透明なのも好きずき。いや、痛し痒し?いや、カラの話だった筈だ。夜になるとあのカラにこもるのです、などと作り話をしたら、可愛さと気持ち悪さが相殺され…たぶん。