だから、浦島太郎は羨ましい。

こないだの「敢えて面倒くさい事に関わっていこうとする姿勢」に関してだけど、打ち合わせとか会議とか、好きだなあと思って。知人は在宅でイラストを描いてるが、打ち合わせなどはオンラインで済ませることが多く、諍いとか無くスムーズに事が運ぶけど、人と会わないでいる期間が長いので自分が居るという感覚が無くなってきているようで不安だという。彼女はPTAの会議などに出かける別な知人を「いいなあ」と言っていた。

「自己の存在が希薄」ってフレーズは「十四歳」というキーワードがらみでよく聞いた。あの少年は透明になりたかったと言ったんだっけ?私にはあったよ、そういう時期。ロボットになりたい、路傍の石になりたい、ベルトコンベアの上に並んだあんまんに赤い印を付ける仕事をずっとしていたい…。それは意思の無いモノとして非人間的に扱われたかったんではなく、痛みや苦しみのない、そういう克己を一足飛びに超越した存在になりたかったんだよね。そういう夢想を描いていたね…私の場合だけど。楽をしたかったんだね。

誰も一足飛びに原ひさ子にはなれない、と最近分かってきたんだと思う。漸く。