グッゲンハイム

 クリスマス前、具っ現ハイム美術館に行った。マンハッタン中心タイムズスクエア方面から徒歩でセントラルパーク沿いに歩いて、メトロポリタンを通り過ぎること数分。yさんから勧めていただいたアメリカ最大規模だというアズテック文明展が主な目的である。

 ここは展示が螺旋になっているのだ。まずてっぺんの六階にエレベータで上がって降りながら丹念に見ていく。デジカメはシャッターなしにしているから大丈夫!と撮り捲った。結構撮った。撮りました。入り口近くまで降りて来たとき、PTAふうの初老の白人マダムに肩を突つかれ「ここじゃあなたねえ、写真は撮っちゃ駄目なのよ」と注意された。

 前日、カード関係の確認で英語/電話というコミュニケーションで苦汁を飲んだわたくし、(毅然とせねば)と胸を張って印籠のようにカメラを突き出し「This camera has a museum mode!」と宣告すると、くだんのマダムはちょっとキョドり「I'm not sure...I'm sorry...」と納得いかないような気圧されたような感じで引き下がった。

 「Well, I'll ask the guard!」とかわらず自信満々な私は胸を張って踵を返すと、警備員にデジカメを見せて「写真、」といったら「あ、駄目ッス。」と短く答えられた。

 そうかここはスペシャル展示になってるとこか…カタログも売りたかろう。(通常展示は撮影OKだが、特別展示は駄目ですよねなんつうの権利とかカタログ売りたいとか)というわけで法を犯しました。ごめんなさい。マダムすまん。