そうだ 京都、いこう。

一週間くらい前にEからメールをもらった。震災の安否を問うメールを除けば久しぶりに…「What is new with you?」そのとき私は「プロジェクトがもうすぐ終わりそうな事を除けば、特に新しい事(発展性のある話題等は)何も無いよ…」と書いたのだが、その事に何となく罪悪感を感じていた。返事が面倒だったわけじゃない、ずっと会ってないし、嬉しかったんだけど、でも美大で一緒に過ごした時間、想い出は遠くなってしまったな…と一瞬感傷に耽ってしまった。筆まめな人じゃないし、こんなんにはもう返事くれないかなと思ってた。

今日返事が来た。「 I don't have much else going on either. not yet at least. I will keep in touch though. 」

not yet at least. そうだ、京都、行こう。今日から三日間、歩き回ってきます。それから返事を短く書こう。

非生産的な生産…者

数年ぶりに大きなアートイベントのボランティアに行ってきました。私は全国各地から集められた展示作品に紛失や欠損が無いよう、撮影や触れるのを禁止しているという規則を守って戴くための監視業務に従事して参りました。盛況でめっちゃ疲れたyo、皆触る触る、なんせクラフト作品280点余だもんなあ!お気持ちはわかりますが…

何も具体的なものは生み出さない仕事。有償だけど、ともかく立ちっぱなし&笑顔をキープした状態で、注視し、注意し、受け答えし、案内し、終わったらアンケート集計にも駆り出され、ともかく全身で疲れました…他の皆も数時間後にはもれなく焼き肉の後みたいにほつれ毛が出てゲッソリしていた。これが毎日の仕事なら保たないわとても。

お客さんでも、出展してるわけでもコアスタッフでもない、そんなイベント参加者の意義って何…って二日間終えて考えたけど、自発的に従事した事だろよ!社会性に欠けてる日々を危惧したんだろう…?うーん、出展者と来場者の境目を知りたかったのもあるな。例えば生産者と消費者の、ドライバーと歩行者、とかな。結論としては、いやジグザグの深度が増しただけというか。アゴでこき使われてる的不満を凌駕する自発感といいますか、諦め?今回みたいに有償だったり、ねぎらいや差し入れ、そんなので、個々で昇華/相殺していくのかな。そして、人によっては燃え尽きたりするんだろうな…。継続にはある程度の弛みが必要か、とか思ったりね。こちらはアマチュアでも、来場者からみたらスタッフ〜♪=プロ、だからな。

或いは、現場復帰出来る基礎体力というのが自分にあるか、問う気持ち、というのかな?結果はボロボロでしたがね。体力を補ってあまりあるのは、情熱か。

ひとつ、メモとして残しておきたいのは、たとえボランティアでも個人の名前を記載した名札をつけさせる事。それで責任感が大きく違うから。これを提言すべきかどうか…主催側からのアクションを待とう。

少なくともこれからは、ガードマンとか受付とか、ヒマそうでいいな〜(イメージで軽く考えておりました。ご不快になられた方、済みません)と思っていた仕事に関する安易な考えを今更ですが改めます…。そして、感謝する…

明日は十一日か。

vice versa

ブログを書くときって、読み易さとか、考えをまとめて整理して平易な表現をという意識はあまり無い。何かを見たり聞いたり感じたりを、食べたりでさえ、それを文字という形にしてみようという遊びに過ぎない。読者の存在はまるで…まるで、ってことは無いか、でも少なくとも思いやりは無いな。尊重してないす。すみません。という事に気がついたので、ブログを介して会う事にはもはや、私の過去の所行を反省・鑑みても、積極的にはなれないな。また望みはされまい。vice versa. 本音になるほど、あなたに会えない。

三月十一日が近づいて来た…プロジェクト、メンバーと、依頼者様と、沢山の皆様に支えられ、あと3組で目標の100組に到達します。

http://www.avocadobanana.com/charity.html

感慨深いが、まだまだ続くよ。心から、有り難うございます。

ディスる

ミッケ

嫌いな作家が一人居て、ココ数日ダマーをキレさせるほど延々ディスって(※)いたんだけど、こんなに嫌いなのは、もしかして好きなのではないかと思い始めた…

この勢いで読了する!

※…http://zokugo-dict.com/19te/disuru.htm

追記:猫の絵を描きました。小さい方が可愛いな。

女のまたに力と書いて努、力。

昨日一緒に仕事したTさんは美人似顔絵師。先に肩書きが付くとちょっと綺麗なだけで「美人ナントカ」になるもんだけど(美人医師とか美人将棋士とか?)彼女は同世代の私から見ても絶対三十代そこそこに見える。聞いたら私より一つ年上だった。ありえん!スリムな身体に肌がぬめるように白く、豊かなロングヘアがツヤツヤしててさりげなく内巻き、目がぱっちりしてて睫毛も長く、伏し目がちながら歯並びの良い微笑みが感じよく。人のこと、絶対悪く言わない。会話する時は常に「そうですよね…」「そうなんですか…」と常に「…」で終わる。決して人を否定しない。加湿器みたいだ…よくわからんが彼女の存在だけで結露になるくらいの凄艶さ…。「押せばじゅっと出ますよね…。」「え…」「色気…。」「そんな…(微笑。絶対はっはっh!なんて大声で笑わない。ほほほ…とか、うふふ…)」と思わず本人を前に直接言ってしまった不躾な私。「あぼかどさん…年を重ねても女で居続けるというのは、ときにつらいときもあります…」と答える彼女…。

隣同士で営業したけど、お客さんが途切れると彼女の周りには男性営業さんたちが花に群がる蜜蜂のようにヘラヘラしながらお愛想を言ってるんだ…私の周りには鼻息の荒い子供や呼吸している餅(※)のような赤子、期待に目を輝かせている若いお母さんとかしか来ないのにぃ

伝説の人物で言えば、八百比丘尼…。虫で言えば、女郎蜘蛛…。乱歩で言えば、黒蜥蜴…。美保子で言えば、Gメン77の藤田三保子…(決して山田美保子ではない)お盆に田舎に遊びにいったときに隣のお姉さんが嫁に行くと聞くような儚さ…縁側に挨拶に来たお姉さんの、コットンドレスの裾から覗く白い肌とうす青い血管…つばの広い帽子の下の美しい顔には濃い陰がかかって、思い出すと霞のような…絡めとられて出られない、甘美な牢獄か、はたまた少年の甘酸っぱい想い出か。メーテル…私には鉄郎は理解出来るけど、メーテルは出来ないな…永遠に…永遠の憧れ…

※…餅、と割り切って描いた方が喜ばれる。おでんくんと同じく口には出さないけど。

土の匂い

世辞や社交辞令がヘタだという事、スマートに人間関係をこなせない事に関して「不器用ですから」と健さんみたいに格好良くも開き直れずgdgdしてる日常ですが、実家の母に言われた事には、どうしても育ちは棄てきれないものだと…つまり私は辺境、田舎育ちを引きずった閉鎖的で泥臭い人間である事を、どうしたって棄てきれない。何処に何年住んでいても。東京に何十年居ても、海外に何十年居たとしても、そして故郷に捨てられたような想いを持っていたとしても…

それはもう、親のようなものなのかな、生まれ育ちって。そんなに愛着は持ってないつもりだったのですが。泥付き人参は比喩ではなかったのか…読者の皆さんには泥付きの▁▂▃▅▆▇▆▅▃▂▁( ・ิ∇・ิ) 滋味☀▁▂▃▅▆▇▆▅▃▂▁をじっくり味わって戴きたいし、結局私も味わえるような人を選んでいるな、と思います。